黒柳徹子のコートジボワール報告
放送日:2006年7月16日(日曜日) |
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「コートジボワール」は、他に二つの呼び名があります。 「アイボリーコースト」と「象牙海岸」です。 みんな同じ「象牙海岸」という意味です。 植民地時代、この海岸から、象牙が積み出されたことから、その名前が付きました。 現在、象はいません。 1960年にフランスから独立しますが、その繁栄ぶりは、“アフリカの奇跡”といわれ、“アフリカのニューヨーク”とも呼ばれました。 99年に起きたクーデターがきっかけとなり、民族・宗教の対立が表面化し、内戦となり、国は混乱します。 フランス人が6万人くらい住んでいましたが、現在は2千人程度。外国企業のほとんどが撤退しました。 国は南と北に分断、北部のブアケを中心にした地域が反政府軍の支配地域になり、アビジャンを中心にした南部が政府軍の支配地域になりました。 2006年2月、対立するグループがはじめて顔を合わせ、和平合意に向けた話し合いがもたれ、その結果、国連の支援のもとで、国の統一、武装解除、平和的な選挙の実施、などが決まり、 北と南の間に緩衝地帯を作り、国連軍6,000人が警備に当たっています。 今年は、この国が復興への道筋をつける重要な年。 ユニセフでは、子どもたちの状況に対応する資金が絶望的に不足していて、ぜひ親善大使に来てほしい、という強い要望がありました。 【コートジボアールの一般事情】 国土面積: 日本の0.9倍 人口 : 約1,700万人 言語 : フランス語(公用語)と各部族語 首都 : ヤムスクロ(内陸にあり、現実には大西洋岸のアビジャンが首都機能を果たしている) 宗教 : 伝統宗教60% イスラム教30% キリスト教10% 政治体制: 共和制 主要産業: 農業(ココア、コーヒーなど) その他 : 1960年、フランスの植民地から独立。 【危険度】 事前の勉強会で、講師として来てくれた外務省のアフリカ課長は「できれば行かないで欲しい」と言い、「国連の安全基準で行動されるのでしょうから、絶対に行かないで欲しいとは言いませんが・・・」と、強い危惧の念を表明しました。 現地(アビジャン)の日本大使館は危険度が高いため、5月に閉鎖されました。 閉鎖に伴って帰国した大使の塩口哲朗さんも勉強会に来てくれました。 「警備はどこへ依頼したのですか?ユニセフは軍隊を持ちませんから、どこかへ警備を依頼しなければなりません。政府軍ですか、国連軍ですか?具体的に武装した兵隊が何人、どのような形で皆さんを警備するのか、出かけるまでに、詰めてからにしてください」 集まったスタッフに緊張感が広がりました。 ユニセフの所長が答えました。 「警備については、連日現地とやりとりしています。これからも、最善を尽くして出かけます」 現地では、到着してホテルへ入ると、まずセキュリティーのブリーフィング。 危険な状態になった時の連絡用に全員に無線機が渡されました。 取材は8台の車が隊列を組んで移動しました。 先頭車両には武器を持った兵士が護衛しました。 現地での最終日、ユニセフスタッフとのミーティングで黒柳徹子さんが聞きました。 「今回、交通事故以外は安全で何事も起きませんでした。これは偶然の事なのでしょうか?」 ユニセフスタッフが激しく首を振って否定しました。 「我々が万全の準備をしたからです。北部の反政府軍とも話し合いをして、理解を求めました。政府の関係者とも、国連軍とも綿密な準備をしました」 今年1月、現政権を支持するグループから反国連運動が起こり、国連軍の建物や車両が攻撃を受けたことがあり、ユニセフも攻撃対象になりうる危険もあったことから、受け入れ側の緊張は相当なものだったようだ。 全ての人が、黒柳ミッションの安全を支えた。事故を起こした運転手も、安全のために、早くこの道を走りきろうとした結果だったと思います。 |
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【取材地域と内容】
エイズが発症しないように薬を飲み続ける必要がある子どもたちだ。 ※ヤムスクロ 教会に住む国内避難民のインタビュー。 反政府軍に村を攻撃されて追い出され、避難民になった人70万人。 大都市に住み着いている。 避難民の一人が黒柳さんへ聞きました。 「あなたは、私たちに何をしてくれるのですか?」 黒柳さんは「みんなでよく相談します」と答えていました。 ※ダロア カカオ農場を視察。 この国の経済の大きな柱となっているのは、チョコレートを作るカカオ豆の生産。生産量は世界一、2番目ガーナの40万トンを大きく引き離して、110万トン生産。 このカカオ農園で子どもたちが働かされている。その数、20万人ともいわれる。 貧しい隣国から買い集められた子どもたち。人身売買。一人の子どもの値段は3,000円くらい。 国連や大手チョコレート会社などが、この児童労働問題に取り組んでいるが、問題解決にはまだまだ道遠し。 チョコレート消費国に住むわれわれも真剣に考えなければならない問題。 黒柳さんが訪れた農園は、NGOが参加していて、農園から子どもたちを解放して学校に行かせている、 という説明で、学校に椅子や机を寄付しているという説明でした。 ※ボウナ この国のもっともひどい貧困地帯。 予防接種、栄養補助プログラムなどを見学。 黒柳さんは、大統領との会見があり、ボウナには行かなかった。 【総論】 この国は緑で覆われています。砂漠はありません。どこかになにか食べるものはあります。なので飢餓はありません。 この国を「グリーンダイヤモンド」と言う人もいます。 自立の援助をすれば立派に立ち直る潜在能力を持った国です。 「アフリカの奇跡」といわれたほどの繁栄をしていた国です。 内戦で国民は疲れています。停戦合意が出来たとはいえ、政府軍と反政府軍は反目し合っています。国民に緊張は続いています。 |
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感想ありがとうございました。 | |||||
奈良井仁一さん(ボクの大先輩) 老骨に鞭打ってご苦労さん。 小林政江さん(田川事務所顧問税理士) TV拝見いたしました。 いつものことですが 非常に考えさせられる番組でした。 HIVにかかっている男の子の言葉が印象的でした。 HIVにかかっていながら それでも 黒柳さんに ちゃんとお礼を言う姿には感銘いたしました。 自分の日常を反省する次第です。 田川さんとお知り合いになり このような番組を知り 世の中にこのようなことが起きているんだということを 知りました。 田川さんは、毎年 大変な思いでアフリカにでかけていらっしゃると存じますが このような番組を制作していただいて ありがとうございます。 わたしは 何らお役に立つことが出来ませんが、 週明けに わずかながら募金をさせていただきます。 松本由美子さん(中学3年生) 今日、コートジボワールの放送を家族で観ました。 とても感動して悲しくて涙がでました。 エイズに感染してしまうと、お薬の力で延命できてもいずれ死んでしまう。 なのに、テレビに出ていた男の子は希望を持っていました。 みんな頑張って生きていました。 私は、昨年9月に起きた事件以降、辛いと感じる事ばかりが続いてずっと死にたいと思ってきました。 だけど、今日の放送を観て私も頑張ろうと思いました。 コートジボワールでは生死に関わる厳しい状況の中でも、みんな頑張って生きていました。 私も強くなります。そして頑張ります。 田川さん、生きようと勇気がでる番組をありがとうございました。 直井謙二さん(元バンコク特派員) 徹子さんのユニセフ活動拝見しました。 最後のしめ、サッカーはタイミングがよかったですね。 一部出演の田沼カメラマンはカンボジアの取材のあと徹子さんと一緒にバンコクのオリエンタルホテルでお会いした以来です。 あれからかれこれ20年ですが、相変わらずお元気そうですね。 徹子さんを始めユニセフチームは全員が若さを保っていますね。 アフリカの厳しい取材条件に堪えられるだけでもたいしたものです。 次回また楽しみにしてます。 加藤詔子さん(HP読者) 加藤晴彦さんの穏やかなナレーションがとても良かったですね。 一番エイズに侵されている国民とは、とても思えないほど、コートジボワールの街も人々もイキイキして美しく、とても豊かそうにみえました。 本当に子どもたちの目が美しいですね。 元気にサッカーボールを蹴る姿は、ナレーションが無ければエイズに侵されているとは思えない程皆元気で、エイズに侵されながらもこれで終わりではないと諦めずに生きる姿に感動しました。未来を担う子ども達とこの国の人々が安心して暮らせる日が一日も早く訪れる事を願いたいと思います。 昨年から、私はユニセフみずほ銀行の振込券を発行してもらい、自動機がある所ならいつでも簡単に募金が出来るようにと持ち歩いております。募金しようと思った時、手元に口座番号の控えが無かったりするとついつい機を逃してしまいがちになります。一度に多額の金額は募金できない私には、ふと、思いついた時こんな方法で私のささやかな心を、ユニセフに届けさせていただくことで、心がうれしくなる回数を増やしたいのかもしれません。 匿名希望(元AD) 番組拝見しました。お疲れ様でした。 いつもながら知らなかった世界を見せられて唖然としてしまいました。 黒柳さんをはじめ、みなさんで今までにどれだけの人を助けた分かりませんね。 大変で、そして素晴らしいお仕事、黒柳さんの子供たちに接している時の 美しいお顔が印象的でした。 世界中の水の85%を全人口の12%の人で使用しているということを知りました。 ジダンではないですが、大きな格差、差別が不満をもたらせ争いとなり、人類の不幸を招くのだと思いました。 川崎成美さん(津田塾大学学生) 昨日、テレビ朝日で放送された「黒柳徹子のコートジボワール報告」を 見させていただきました。 私が番組を見て気になったことは、笑顔で徹子さんを歓迎し、辛いことがあっても 目を輝かせている子ども達と、「あなたは、私たちに何をしてくれるのですか?」 と疲れ果てた顔で徹子さんに問いかけていた番組の前半に出てきた女性との対照です。 あの女性の言葉はとてもリアルで、彼女の言葉や表情が今のコートジボワールを 表しているように思えました。その一方で、内戦や児童労働、エイズ感染など問題は 数多くある国だけれども、子ども達には、いつまでも笑顔でいてほしいと思いました。 そして、彼らの「平和になってほしい」という願いが現実になる日が少しでも早く 訪れることを望みます。 また、今回の番組を通して、自分がいかに世界を知らないかを思い知らされました。 私と同じように、この番組によってコートジボワールについて初めて詳しく知った という人は多いと思います。このような取材は危険も伴い簡単にできることでは ないと思いますが、これからも世界の現状を日本に伝えるというこの番組を続けて いってほしいです。 寺本千賀子さん(歯科医) 昨日コートジボアールの 番組見せていただきました。世界には、本当に厳しい悲しい日々を、送ってみえる人たちがいることあらためて知らせれました。私も、毎日きつい仕事をしていると思っていましたが、めちゃくちゃ幸せです。日本は、良い国です。とても、勉強になりました。 小林郁子さん(HP読者) まだ見ぬコートジボワール、 わかりやすい構成と映像でした。 取材と平行してユニセフとNGOの活動紹介もありました。 医療と教育が大きな柱・・60もの部族があると聞きましたが、 わけへだてなく、多くの人が利用し、良い方向へいくように願います。 また、子どもたちのサッカーの場面がありました。 スポーツは国境を越え、つながっていると。 色鮮やかな色彩の服や 歓迎の音楽やダンスなど言葉はなくても、 アートや音楽 スポーツは通じあう、受け入れられる分野と思いました。 次のワールドカップでコートジボワールが上位にくいこむとイイですね。 現地の子どもたちに夢をあたえてくれるでしょう。 私も、コートジボワール応援します! 特に印象的だったのは、子どもたちの表情、キラキラ輝く目でした。 写真家 田沼さんの場面は、ひと味ちがう「ほのぼの感」がありましたね。 お人柄がうかがえます。 レンズを通して向き合う前に、第一印象が良かったのではないでしょうか。 「未来があります」その言葉はとても温かかったです。 胸が「キュン」ときました。 番組と番組の間にCM。ちぐはぐさに、今の日本にいる幸せを感じたりもしました。 この日本だからこそ、遠い国の現状を知る、 大変な生活の中、会ったこともない 輝く目をした子どもたちを知ることができます。 なかなか日常で「世界にむけて・・」とはいきません。 今回、番組を機に私もユニセフ募金への参加をいたします。 少額となりますが、役だつことに使われるのなら。 番組作りに参加したコートジボワールの子どもたちへお礼をこめて。 追記 少年兵やエイズの子どもたち・農場で働く子どもたちの生活の場面がなかったのは 少々残念でもありました。 先方の状況でマイナスになるものは、NO!ということもあったのだと思いますし、 14歳以下は働いていません。この農場では。。というコメントもありましたから。 実際のインタビューの方が、事実に近いのかと思います。 そういう意味ではエイズの子どもたちは、堂々としてその態度に驚きもしました。 「強い意志」を感じました。 その言葉も心に残ります。 河内美鈴さん(フラワーアレンジメントの先生) 平和とはもろい物ですね。 吉岡幸子さん(歯科衛生士) お疲れ様でした、今日は娘と出かけていましたのでビデオに録って先ほど見せていただ |
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