UNICEF親善大使 黒柳徹子のミャンマー報告
〜 家族を虐殺された少女の涙 〜
〜ミャンマー基本情報〜
国土 |
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日本の1.8倍 |
人口 |
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5148万人 |
民族 |
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ビルマ族が70%
その他少数民族多数 |
言語 |
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ミャンマー語の他に135の言語が話されている |
宗教 |
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仏教(90%)
キリスト教、イスラム教など |
首都 |
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ネーピードー(国の中央部にあるが、ほとんど機能していない。ヤンゴンが中心) |
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〜国内状況〜
長い間、軍事政権でしたが、2011年に民政移管、更に2015年の総選挙でアウン・サン・スーチー氏が率いるNLDが大勝しました。
「民主化になって何が一番よかったか」との問いかけに「自由にものが言えるようになったこと」と多くの人が答えた。政治批判をすると密告され投獄された。知っていて密告しなかった人物も投獄されたという。
ビルマ族以外に少数民族が多くいて135の言語が話されているそうです。その少数民族が武装組織を作り政府軍と戦闘を繰り返してきましたが、2015年10月。ミャンマー政府は、カレン民族同盟(KNU)を含む8つの少数民族武装組織との間で全国規模の停戦合意(NCA)に署名しました。しかし、長い紛争の間に、村を追われた人は10万人といわれ、避難民キャンプで生活をしています。
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〜取材対象〜
避難民キャンプの多くは北部地域にあり、我々はカチン州のキャンプを取材しました。カチン族と政府軍の衝突は2011年に起き、今も紛争は継続しています。政府が統治している地域と非政府組織がコントロールしている地域に別れていて、子どもたちへ平等のサービスの提供が難しいといわれています。
一つのキャンプには1000人くらいの避難民が住んでいます。
キャンプはテントではなく、日本の仮設住宅に似ていました。骨組みは木材を使い、壁や床は竹を使った住宅でした。
教育に対しては熱心な国民ですが、家の手伝いやお金の問題で就学率は低いようです。
地雷も多く、片足を失った子どもの話も聞きました。
村で父親を撃ち殺された少女の話も聞きました。
どの子も「村に帰りたい」と言います。
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〜その他〜
物価は安いです。
労働賃金は1日500円から1000円。月給だと15000円から30000円。
最後のフロンティアといわれ、世界中の企業が進出している理由は人件費の安さです。日本からは100社以上の企業が進出、在留日本人は2370人。ANAが週5便、成田からヤンゴンへ直行で飛んでいます。
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変わった"おしゃれ"
顔に白い粉を塗っています。「タナカ」といいます。
「タナカの木」という木があって、その木を水を垂らした砥石でこすって作ります。木は柑橘系で香りもいいそうです。思い思いの形に顔に塗ります。日焼け防止にもなるのだそうです。
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