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「黒柳徹子のユニセフ報告」
世界の子どもたちと歩んだ30年
〜フィリピンの危機を緊急取材〜
黒柳徹子さんがユニセフ親善大使に就任してから今年(2014年)で30年になりました。
訪問した国は32ヶ国。
皆様からいただいた募金は50億円を超えました。
ユニセフ東京事務所の調査(2012年10月実施)から、次のような結果が報告されています。
ユニセフを知っていますか? |
はい |
91.6% |
知るきっかけは? |
黒柳徹子さんの活動 |
84.6%(トップ) |
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続いて、テレビ報道、新聞報道、学校での学習などが続きます。 |
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〜今年の訪問国はフィリピンでした〜
人口 |
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9401万人 |
島の数 |
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7,109 |
取材地は2ヶ所。昨年の台風“ヨランダ”(日本での呼称は台風30号)の被害を中心に取材しました。この台風は瞬間最大風速が95メートルもあったそうです。
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1) コトバト(ミンダナオ島)
フィリピンの中で、子どもたちの発育障害の率が最も高い地域で、40年以上の紛争で、6万人以上の人たちが命を失っています。大きな川沿いにあり、たびたび洪水の被害にもあっています。UNICEFでは、子どもたち中心の防災・減災対策の重要性を提唱し、学校では、平和教育とともに、PTAや子どもたちの積極的な参加による防災教育が行われています。
ビックリして感動したことがありました。
黒柳さんを中心にして子どもたちと写真を撮ったとき、彼らのピースサインは1本指でした。「世界は一つ、平和は一つ」という意味だそうです。
政府とイスラム武装勢力の長い争いから、子どもたちの強い願いが感じられました。
2) タクロバン(レイテ島)
台風被害が最も甚大だった所です。
学校は跡形もなく吹き飛ばされ、大きな船が陸に打ち上げられたままになっています。
家を失った人々は仮設住宅に住んでいます。仮設には入れない人々は海の上に家を作って住んでいます。禁止されていますが、土地代がかからないからです。
学校も校舎がなく、仮設教室やテントで勉強しています。
今回の番組構成は、過去30年間の歩みも振り返ります。
(タンザニア インド バングラデシュ エチオピア スーダン ルワンダ ハイチ ウガンダなど)
〜写真集〜
※写真をクリックすると大きな写真が見られます。
コトバト
訪れた小学校は川から数百メートルの所にありました。デルタ地帯を流れる川は、しばしば氾濫します。気候変動により、南部のこの地方にも台風が来るようになりました。川を流れるホテイアオイが水を堰き止め氾濫の要因になるそうです。減災、防災教育が徹底して行われていました。
子どもたちのピースサインは1本指。
タクロバン
コンクリート作りの学校は壊滅的被害。
陸に打ち上げられて船は放置され、住民のすみかに。
共同墓地で家族を亡くした青年が泣きながらリコーダーを吹いていました。
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