ウガンダからの報告



IP賞(innovative program)を受賞しました。


 伊藤邦夫社長と(June11'99)


テレビ朝日社内にある報道系番組向上委員会(外部の有識者で構成)が選ぶ賞です。
賞金が40万円ありましたが、取材した施設で子供達のために使って欲しい、とユニセフに依頼しました。


頂いた感想を掲載します。

篠田豊さん12/9

「ウガンダ報告」見ました。
これまでの黒柳さんのシリーズとは、ひと味もふた味も異なって興味深いルポでした。
「楽しませてくれる」というより「考えさせる」出来上がりでした。
ご苦労様でした。
ウガンダはコーヒーが美味しい筈ですが、いかがでしたか。ご自愛を。

日下部水棹さん12/9

拝復
『黒柳徹子のウガンダ報告』のご案内を、ありがとうございました。
レイプ事件とエイズ。いずれも言葉を失う世界です。
激動の歴史の真っ直中へ踏み込まれ、そこで苦しむ人々を見つけ続けておられ、敬服するばかりです。

アフリカのさまざまな悲劇の映像に接する度に、気になることがあります。
それは、アフリカの人々を凄惨なまでの貧しさと、深い混迷の世界へ追い込んだ真犯人・欧米人です。
私は食糧問題がおきるたびに、アフリカの大地は、なぜあのように荒廃しているのか気がかりで、この夏も資料を調べておりました。
すると、この数百年にまたがる欧米の収奪が浮かび上がってきます。最近の研究者たちの報告によれば、奴隷刈りだけではなく、その後の植民地支配者たちの商業化した大型農業経営が、環境破壊をもたらし、大地を疲れ果てさせたといいます。
アフリカの目に見える悲劇は、あまりにも深く、複雑多様なだけに、それを生み出した「ルーツ」のご解明を願っています。
田川さんには、危険で困難な取材を重ねておられ、その闘志と若さには頭が下がります。
ご無事をご健康を祈願しております。

坂本尚子さん11/29

TAGAWA様
ウガンダの感想がいろいろ飛び込んできて、インターネットの整理にお忙しいのではないかと、勝手に予想しています。
番組は、複雑な思いで観ました。悲惨で残虐な現実に胸がつまります。 泣いちゃいました、・・・何度か。
日本の生活では、とうてい想像できない現実です、ね。
以前いただいたメールに、「今回はヤバイかもと思っていた」とありました。その意味がよくわかりました。大変だったんですね・・・、お疲れさまでした!
ご無事に帰られて、本当によかったですね・・・

最近、自分と同様に、近しい大事な人を失う友達が、相次いでいます。
「命」と「いのち」を考えてしまうことが避けられません。
答えはみつからなくても、多くの人が考えていることでしょう。
健康と、こうして食べられていることに、感謝しなければ・・・
そうして、一歩進んで、もっと広い心を持てるような人でありたいものです。
番組を観終わって、父に電話したくなりました・・・、たったひとりの肉親ですから。

今橋照人さん11/28

〜ウガンダ報告〜見ました。
胸の締め付けられる90分間でした。
番組で何度も、ゲリラの被害にあった子供たちの瞳のアップの映像が使われていましたが、あの瞳が胸に焼き付いて離れません。
「なぜ?どうして?こんなことが起こるのか?」
という思いでいっぱいです。
番組終盤に、インターネットを使ったウガンダの子供たちと日本の子供たちとの交流が流れていましたが、 あれはすばらしいことだと思いました。
日本の子供たちを含め、大人も、世界の人々全てがあの現状を知るべきだと思います。
そして考えなければいけませんね。本当の意味での世界平和を。

Yukako Tamaki-san11/25

Uganda放送を見ました。とっても良かったです。やはり、字で読むだけでは限界があります。目でみて、感じる方がずっと、近くに感じることができて、90分はあっという間でした。
田川さんのお仕事は、本当に素敵ですね。大切なことを、多く人に伝えることができるのだから。これからも、頑張ってください。
14才の少年からの手紙、結局どうしましたか?

石田早苗さん11/25

見ました。テレビ。
シスターや少女のインタビューは、信じがたいことばかりの内容でなんか聞いていても実感がわくようなわかないような、、といった感じです。
でも現実におこっているわけだから本当に恐ろしいですね。
日本はとても安全だということを再認識してしまいます。
いつも思うのですが、子供の目がとてもきれいですよね。

木内公子さん11/24

今回の「ウガンダ報告」胃が痛くなる内容でした。
晴らしようのない悲しみの瞳。眉間の深い憂い。
このような表情を子供に傷つけ与えた大人を、決して許せないと思いました。
無力な母親に抱かれた更に無力な幼子も直視できません。やりきれない気持ち、ただ胸苦しいだけです。
『我が子でも耐えられますか?』と、一言そえて、この悲惨な映像を大きなバッジにして、まず武器、暴力に走る人の胸にとめつけてやりたい、と思いました。
市場に並んだみづみづしい食物、青空に揺れるジャカランダの花穂。みんなあの子供たちのものなのに─。
何が狂ってこうなるのかしら、と、又しても考えは元に戻ります。
「日本の皆さん!どうぞよろしく!」やっと見えた子供たちの笑顔に、ようやく救われました。
重ね重ね異国での悲劇。涼しく心に留めて可能な限り心を砕きたいと思いました。

梶 文彦さん11/24

ウガンダ報告拝見しました。
なんとも人間の貧しさがさせてしまう愚かさに、言葉がありません。
ユニセフということで政治にはノータッチという姿勢は条件なのでしょうが、やはり、ゲリラの悪行が大きくデフォルメされている……という面はないのでしょうか?
理由はどうあれ、ゲリラの残虐行為は正当化されるものではありませんが、あそこまで悪行が出来る裏側としての被抑圧……のすごさも、想像してしまうのですが……。
正直な話し、どんな状態なのでしょうか。
それにしても、少し陰湿すぎますね。裕福でもなく、現体制を強く支持しているわけでもない山野の住民をさえ無差別で攻撃するゲリラの姿勢には、やはり目覚ましてもらわねばなりません。

秋山文子さん11/24

「ウガンダ」の放送を見ました。
あの場所に実際に行くのは本当に勇気が必要ですね。
徹子さんが感情的になりすぎていないので、冷静に見ることができました。
現在当たり前に送っている日常生活が当たり前じゃないことをつくづく感じました。
シスターのナレーションに中里雅子さんが参加しているのわかりました。

阿部尚美さん11/23

ウガンダの番組を拝見しました。
正直いうと,タイトルがちょっと凄かったのでどうしようかと思ったのですが,始まってみたら徹子さんの淡々としたナレーションでの進行だったので見ることにしました。
何といったらよいか,なかなか言葉がみつかりません。
話をきいた人達も辛かったと思いますが,忘れようとしているひどい体験を思い出して話をした人達のことを考えると,この現状や募金を世界に訴えるためとはいえ,そこまで本人達から聞き出そうとすべきだったのかどうか,考えさせられてしまいます。徹子さんが途中でインタビューをやめたシーンもありましたね。
このような現状を知っておかなければと思う半面,被害者をそっとしておいてあげたい気もしました。
(でもそれでは解決していかないのですよね.)

細川珠生さん11/23

ウガンダの番組拝見いたしました。
栄養が足りなくて育たない子供が本当にかわいそうに思いました。
私自身がほとんど知識がないので、見たものが混同してしまっているかもしれませんが、農産物の豊富な国でどうして栄養が不足するのですか。自分の畑を襲撃された人たちが、貧困に陥っているのですか?今もゲリラの襲撃はどこでも続いているのでしょうか。難民キャンプで暮らす人たちが、早く自活できるようになるためには、当面どうすることがいいのでしょうか。
ウガンダもルワンダも内紛で人々が苦しんでいることを考えると、日本の「経済成長」なんて言う話はどうでもいいことに感じてしまいそうです。
でも人それぞれ置かれた状況が違う、つまり与えられた命の役割が違うから、その人の目の前にある問題を解決することに努力を怠らないことが、大事なんだと思います。
でも世界の貧困の状態を直接見られるのは、変な言方ですが、うらやましいです。
私はいつも曽野綾子さんからお話を伺いますが、直接目の当たりにした時、私はどうおもうのか、ここ日本ではどう頑張っても想像できないんです。
自分のリアクションすら想像できないくらい、多分全然違う情勢があるんだろうなと思っています。

脇田貞美さん11/23

ゲリラが悪い。でもそのゲリラに武器を売っているのはどこの誰か。
それが報道できないのは理解できます。
だったら、こういった映像をもとに、大人が子供たちに先生が生徒に、その国と他国のつながりを説明する。
そういう機会があってもいいと思います。

徹子さんの「日本のみなさん・・」という呼びかけを直ぐに復唱できたことや、絵の表現力に驚きました。
音を聞き分ける能力があって、美しい景色見ているのだから、
未来の芸術家がいるのだろうに・・・

梶原守昭さん11/23

今回の番組には、言うべき言葉が何もありません。
ただ、黙って、同じ地球の上の”事実”を噛み締めるだけです。
やがて澎湃と、何かが身内に生まれ、自分なりの結論が出るかもしれません。
それまでは、安易な涙も怒りも、身内に沈潜させます。
良い番組でした。
大兄、黒柳さん、スタッフの皆さま、ありがとうございました。

大山静江さん11/23

はっきり申し上げてショックで言葉もありません。今まで見せていただいた番組の中で、一番ショックでした。
何が悪で何が善なのでしょうか?いったい誰が決めて、誰が教えれば良いのでしょう。誰から見ても悪い事なのに、自分の考えで、信じる宗教で、自分の意見で、悪も善も分からなくなってしまうのでしょうか。
人間てなんて悲しい生き物なのでしょう。スペースシャトルから美しい地球に感動している人もいるというのに、その地球のウガンダに生まれたばかりに本当に、信じられない映像でした。出かけていた私はいまビデオを見終わって、思いっきりブルーです。
お疲れさまでした。

小島成男さん11/23

ウガンダからの報告、見ました。
シリアスな内容ですね。
ゲリラの名前が・・デモクラテイック何とかとついているのが、お笑い種ですね。
ハリウッド映画でも、民主開放同盟などと名のって人質をとり、ただの大泥棒だったりします(ダイハード)。この連中も部族同士の喧嘩にカラシニコフを担ぎ、デモクラシーを名のっているだけのやくざな連中のような気がします。ヤリを持っての喧嘩だったら誰も問題にしなかっただろうに、誰かが銃を 渡して、デモクラシーのためという大儀をつけたのでしょう。
ゲリラの捕虜になった子供たちが何人か紹介されましたが、あの子達の寡黙さと風格(おびえだけではない)に感心しました。子供から完全に脱皮した、修羅場をくぐった人間の重さというものがうかがわれました。

原一郎さん11/22

徹子さんのウガンダ報告を先ほど拝見しました。
田川さんのホームページでとんでもなく理不尽で悲惨な現状があるのは知っていましたが、問題のゲリラの画がなくて証言だけでどこまで持つんだろうかと不安にも思っていました。
しかし、逃げ帰った少女にしても、シスターにしても”言葉”の持つインパクトって凄いものだったんですね。
普段、インタビューなどをつないでいて、顔出しが10秒もあれば、もう画が持たないとインサートを入れてしまう習性がついてしまった自分にとって”目からウロコ”でした。
そして、過剰なフォローテロップなんて全く不必要であることも。
これからも、いい番組を作り続けていってください。

山田 悠さん11/22

黒柳徹子さんの番組はとても興味があり、毎回たのしみにしています。
今回のウガンダからの報告も、一ヶ月前新聞で知り、このホームページを見てとても楽しみにしていました。
でも大失敗をしてしまいました。
今日模擬テストがあって見れなかったのです。
ビデオに撮ることもできませんでした。
しっかり憶えていなかった私が悪いんですが、再放送の日が決まったら教えてくれませんか?
今日放送したばかりなのにすみません。
お願いします。



14日に首都カンパラに着いてから400キロ西にあるカセセという都市に取材に行きました。
ここはスーダンとの国境に近い所で、反政府ゲリラが出没します。
彼らは村を襲い村人を殺したり、家をを焼いたり、子供たちを誘拐したりします。
誘拐された子供達は兵隊の訓練をされて、ゲリラとして人殺しをさせられます。
逃げて帰った子供達にインタビューをしました。
恐怖の体験を語ってくれました。
詳しくはテレビで報告します。
17日に首都のカンパラに帰ってきました。


1) アフリカの朝は雄大です。


2) 子供は兄弟の面倒をよく見ます。


3)ゲリラに 焼き討ちされた職業訓練校


4) 避難民キャンプの子供達は裸足で裸が多い。


5) バナナを運ぶ少女


6)政府軍の兵士が避難民を守っている。


7)黒柳徹子さん、到着歓迎風景。


8)ゲリラに誘拐され、無事帰還した少女にインタビューする黒柳さん。
少女は強姦され妊娠7ヶ月と言った。

北部ウガンダ・ゲリラの被害状況


反政府を掲げるLRAというゲリラは1986年から活動を始めた。
村を出たて避難民になった人 288,000人
焼かれた学校        75校
殺された教師        215人
誘拐された生徒       5、000人から8,000人(ユニセフ調べ)

村を捨てた村人たちは、貯蔵した食糧も、家畜も捨てて避難民キャンプへやってきた。
食糧不足から子供たちは栄養失調に陥り、学校にも行けない子供たちが殆どだ。

アボケ(Aboke)という所にあるSt.Mary Collegeは過去3回ゲリラの襲撃を受けた。
女子ばかりが寮生活をしている。ゲリラにしてみれば、まとめて誘拐できるから、標的になるのだろう。
3回目の襲撃は1996年の10月19日だった。
数百人のゲリラが深夜、寮を襲って141人を連れだした。犬のように繋がれて連れて行かれたという。途中2人が逃げだし、結果、139人が誘拐された。
生徒の年齢は13歳から16歳だった。
夜明けの寮の前には、生徒のサンダルや持ち物が散乱していて、関係者の涙を誘ったという。
シスターがゲリラを追いかけ、子供を帰すように交渉した。
30人を残して109人を返す交渉がまとまった。
残される30人はみんな美人が選ばれていたという。
30人の名前を書くようにシスターは要求された。
手が震えて書けなかったとはシスターの述懐である。
30人の中の年長の生徒が「先生、私が書きます」といってペンを取ったという。
彼女たちの消息は未だに分からない。


9)栄養不良児の体重測定。


10)子供はいつでもどこでも好奇心が旺盛。





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