ボクが書いた本


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「猫がいるから」(ブッキング)

(A5横・52ページ・写真モノクロ・定価1,000円・2001年4月1日発売)

道楽をやってしまいました。
オンデマンド出版という出版方式があって、希望する冊数だけ作ってくれると聞き、飛びつきました。
ホームページの『気まぐれエッセイ』に書いた猫に関する文章と『気まぐれショット』に紹介した猫の写真を集めて本にしました。
なかなか面白いと自画自賛。


「 砂の海(文庫版)」

(〜楼蘭・タクラマカン砂漠探検記〜椎名誠著・新潮社・¥438+税)

椎名誠さんの探検記です。
「解説」を書かせてもらいました。
編集者は“面白い”と言ってくれました。

平成10年に出版された単行本の文庫本です。
(2000年12月1日発行)
タクラマカン砂漠は中国の西域にあります。
この砂漠の真ん中に『楼蘭』という都がありました。
2千年前のことです。
ここまで旅をした時の記録です。
椎名さんがリポーター、ボクがプロデューサーとして、一緒に苦労した、そして楽しかった旅です。
本文に“顔の冴えない田川”としてボクも何度か登場します。
拙書「楼蘭からの手紙」と同じ旅です。

砂の海(B6オリジナル版 )


「愛しきテレビマンたち」(創樹社)

ボクの先輩や仲間たち、それに一緒に働いた俳優さんたちが登場します。
テレビに関して、彼等がどんな思いを抱いているのだろうか、
それがテ−マです。楽しいエピソ−ドも沢山紹介しました。
自画自賛ですが面白いと思います。
感想をメ−ルで頂ければ更に嬉しいです。

表紙 登場する人たち

黒柳徹子さん
宮城まり子さん
村上不二夫さん
ばばこういちさん
樹木希林さん
泉谷しげるさん
久和ひとみさん
その他、テレビを作る仲間たち。

<オビの推薦文>
途上国への旅。毎年あなたと一緒です。生活条件は最悪です。そこでは人間の本
性がまる見えになります。あなたは私の本当の姿を見ていらっしゃるでしょうし
私はあなたを知っています。人間が好きな、人間を愛しているあなたを知ってい
ます。そんなあなたが書いた本に期待しています。そこには人間がいるから!
一人でも多くの人に読んでいただけたら嬉しく思います。
黒柳徹子

最近、早稲田大学中央図書館に収蔵されました。
大学院学生、小関新人さんが読んで、推薦してくれたからです。
これはテレビを志す学生に是非読んで欲しいという彼の強い希望が聞き入れられたようです。(Oct.12.1997)


「愛しきテレビマンたち」を出してくれた出版社『創樹社』は倒産しました。残っていた部数も裁断された模様です。古書店を探すか図書館でしか見つけることができません。(May18.2004)


「楼蘭からの手紙」(テレビ朝日)

 残念ですが、この本はすでに絶版となりました。
 「楼蘭」とはシルクロードの西域といわれる地域にあり、約二千年前に栄えた王国です。
 「さまよえる湖」として有名な「ロプノール」の畔にありました。
 何故かその王国は、忽然と消えたのです。誰にもその理由がわかりません。
 現在は黙って流砂に埋もれたままになっています。
 やっと中国政府の許可が出て探検に出かけたのは1988年の秋でした。
 リポーターは作家の椎名誠さんでした。
 その時の記録を本にしたものです。


【読んだ本の紹介】


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「国境を越えた医師」(Mountains Beyond Mountains)

(トレイシー・キダー著 小学館プロダックション ¥1,890)

ポール・ファーマーという若い医師の活動の記録です。
僕たちは、医学の最先端の成果を享受できますが、地球規模で考えると、恐ろしい不平等が存在します。
発展途上国では貧困と病気は、同義語になります。
カリブ海に面したハイチはエイズと結核の国です。
“エイズはハイチから世界に広まった”と言う人もいます。
ここがファーマーの活動の拠点になり世界へ広がっていきます。
ボクは1995年にハイチを取材しましたから、ハイチの医療事情を知っていましたから 興味深く読みました。
本の帯より。
『世界はこの男の名前をまだ知らない。やがて全ての人が彼を知るだろう。21世紀のシュバイツアーとして・・・』


「砂漠の女ディリー」

(草思社 ¥1,800+税)

 ワリス・ディリーは現在ニューヨークで活躍するスーパーモデルです。
 ソマリアの遊牧民の出身で、ソマリアの女性が行う“性器切除”をされています。
 13歳の時、父親がラクダ5頭と引き替えに60歳の老人との結婚を決めます。
 それを拒否し、砂漠を脱出します。
 生きようとする強い力と自由になりたいという願望が運命を切り開きます。
 サスペンスに満ちています。
 中でも、強く関心を引くのは“性器切除”の実際が、体験として生々しく語られ、その影響の深刻さが、隠すことなく語られます。
 “性器切除”を告白したことから、国連大使に任命され、これを撲滅する運動を続けています。
 最近、こんなに没入して読んだ本はありません。
 文句なしに面白いし、隠蔽され続けて語られなかった“女性性器切除”という犯罪行為にも等しいアフリカの風習があからさまになります。

(2002.8.16up)


「動物会議」

(岩波書店 ¥2,500+税)

有名な童話だそうですが、ボクは知りませんでした。抜群に面白いストーリー、楽しい絵、楽しめます。
50年ぶりの復刻版。
『100人村』を作られた池田香代子さんの翻訳です。
(エーリッヒ・ケストナー作  ヴアルター・トリアー絵)
世界中の動物たちが、子どもたちを救うために、世界中から、いろいろな乗り物に乗って、集まり、会議を開きます。
第二次世界大戦後の荒廃した世界の子どもたちを救おうと企画された絵本だそうです。
子どもの状況は、現在と全く変わらない所が、人間って、進歩しないんだな、と考えさせられます。
まさに、現在の童話です。
大型版で、楽しい絵本ですから、是非読んでください。

(2002.4.3up)


「世界がもし100人の村だったら」

(マガジンハウス ¥838+税)

世界には63億人の人がいますが、もしそれを100人の村に縮めるとどうなるでしょう。

インターネット上を駆けめぐったこの設問に、多くの人が、自分の思いを書き加えました。
その採録です。
100人に縮めると地球の様子が具体的にイメージできます。
面白い本です。

52人が女性です
48人が男性です

30人が子どもで
70人が大人です
そのうち7人がお年寄りです

20人は栄養がじゅうぶんではなく
1人は死にそうなほどです
でも15人は太りすぎです

すべてのエネルギーのうち
20人が80%を使い
80人が20%を分けあっています

(2001.12.13up)


「春画」

(椎名誠著 集英社 ¥1,400+税)

お母さんが亡くなって発見された本人宛の茶封筒。
中に50枚の春画があった。
『岳物語』の次に位置する椎名誠ワールド。
家族がそろって暮らしている時間など、うたかたのものでしかなかった。
変わりゆく家族の風景をしみじみと書き尽くす。

(2001.4.1up)


「ビッグ・マジック講座(改訂版)」

(荒木一郎著 東京堂出販 ¥1,800+税)

荒木一郎さんはボクのマジックの先生です。
カードマジックに関しては、日本で彼の右に出る者はいません。
プロが舌を巻くテクニックと話術で、人を煙に巻きます。
昨年から矢継ぎ早にマジックのレクチャー本を出していますが、これが極めつけ。
1986年に彼が書いた復刻版です。
“幻の名著”と言われた、クロースアップマジック(テーブルマジック)の古典です。
多くのマジックファンが待ち望んでいました。

(2001.4.1up)


「コウチャンしあわせにね!」

〜コウモリ飼育観察日記〜(中尾宏隆著 Book-ing ¥1,800+税)

小学3年生だった著者が道に落ちていたコウモリの子供(小指の先ほどの大きさ)を拾ってくる所から物語は始まる。
誰も生まれたばかりの子供を育てた経験がない。
著者と家族、それに大学の動物学者の三者が一体となって、手探りで育てる動物と人間の心の記録だ。
145日間生きてコウモリは死ぬ。
本の制作に関わった全てのスタッフが泣いたと聞いた。
ボクは構えて読んだから泣かなかったが、小さな動物の命に一喜一憂して心は揺れた。

この本はオンデマンドという方式で作られた。
注文があってから制作する。一冊でも作ってくれる。

注文は下記へ。

ブッキング
電話:03-3233-5336

(2001.3.11up)


「 最初に父が殺された」

〜飢餓と虐殺の恐怖を越えて〜(ルオン・ウン著 無名舎 ¥1,900)

ポル・ポトが目指した共産主義とは、いったい何だったのか、余りにも幼稚すぎて、いまだにボクの理解を越える。
フランスに留学したインテリの頭は、狂っていたとしか思えない。
都市住民を農村に移住させ、知識人を殺し始めたのが197年。著者は5歳だった。
1980年、難民としてアメリカへ脱出するまでの彼女と家族の記録である。

何回読むのを中断しただろうか。
辛くて読み進めないのだ。
地獄の悪魔が全部、カンボジアへ集まったのだろう。
訳者も、泣きながら訳した、と記している。

アンコール・ワット観光に行かれた方、行ってみたいと思われている方、カンボジア料理が大好きな方、是非、読んでください。
地球上で、しかも、日本から近いところで、こんなひどい事が行われていたのです。
日本は、この政権を承認していました。

(2001.2.19up)


「匂いの記憶 」

〜知られざる欲望の起爆装置:ヤコブソン器官〜(ライアル・ワトソン著 光文社 ¥1,900)

ヤコブソン器官とは、鼻の中の上部にあって、五感の一つである嗅覚では感じない匂いを感じる器官だ。
人間が進化する過程で退化したのも、と多くの学者が思っているが、そうではない、とワトソンは言う。

フェロモンはこの器官が感じ取って、人間を性行動に導く。
美容整形で、この器官に重大な障害を与えた人は、決して幸福になれないという。

動物や人間での実験を紹介しながら、匂いの重要性を説いて、興味尽きない。

風呂に毎日入って、身体を清潔に保つ事は、自分の匂いを消すことで、もてなくなることを意味するらしい。
だからボクはカラスの行水。


(2001.2.19up)