日記風気まぐれエッセイ(今週分)



第905話:個人情報

ベネッセから流失した個人情報をジャストシステムが購入して、使用し、事件になりました。
購入件数257万3千件、1件の最低価格が15円としても、4千万円近い取引です。
ベネッセのデータ管理を委託されている会社のシステムエンジニアが持ち出したらしい。需要があるから持ち出したのです。欲しがっていたのがジャストシステム。
この事件の根っこは、ネットで通信教育に参入したジャストシステムの名簿欲しさが犯罪を産んだのではないか、と思います。
ジャストシステムは、どこから入手したデーターか確認しないまま購入したといい、道義的責任を感じて、消去したと発表。これは証拠隠滅だ。
ベネッセは強く反発しました。後ろめたいから消去したのでしょう。
購入したデーターは保持し、捜査に協力すべきです。

個人情報の売買は禁止という法律が必要です。
ボク自身の情報が売られていると思うことは、度々あります。
公開していない携帯電話に大量の迷惑メールが来ます。
いろいろなところから。明らかにデータが売買されているからです。
気持ち悪いです。
(余談ですが、ボクはソフトバンクのIphoneを使っています。ソフトバンクが提供する迷惑メールフィルターは強力です。設定してから、一切、来なくなりました。)

ベネッセはいかなる方法で独自の個人情報を集めたのだろうか?
報道によると、いろいろなイベントを催し、そこに集まる子どもたちから、情報を集めるのだそうです。
その独自情報をジャストシステムが欲しがったという構図です。

DMは1,000通だして、購入行動に結びつくのが、3名だそうです。
なので、大量な情報が必要になります。

盗み出した個人の犯罪は罰せられるでしょう。
それを誘発した(情報を欲しがった)企業の責任は、うーん、どうなのだろうか?

                    

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