クックチャンネル “夜食用リゾット”(2002年2月)
【材料】
1)マリー(MARIE)ビスケット(どの会社の物でもいいですが、なるべく直径が大きな物がいい。また、なぜマリーがいいかというと、甘味、塩味も少なく、カステラ状態にもどすのに最も適しているからです。他のビスケットでやってみましたが、私は、やはりマリーにかぎると思いますので。) 2)生クリーム2パック 3)チョコレートソース(私はハーシーを使っています) 4)牛乳を少々
【作り方】
生クリームを攪拌してウイップドクリームを作ります。 その中に、ハーシーのチョコレートソースを混ぜます。 このとき、容器の外側に氷を置くようにすると早く生クリームが出来ます。 これは、容器に氷を入れ、一回り小さい容器に生クリームを入れるといいです。色は薄茶色のクリームで、味は好きずきでご自由に。 次に、ドンブリに入れた牛乳にマリービスケットを浮かせます。 要するに、マリービスケットの表面を湿らせるのです。裏表とも。この湿ったマリービスケットにクリームを挟んで横に立てて並べていきます。 ビスケット、クリーム、ビスケット、クリームと交互に、サンドウイッチのように挟んでいくわけです。 お皿の上に並べるとそのままサービス出来ます。 タテに積み上げてはいけません。なぜなら、これは硬いビスケットを魔法の力でケーキにするのですから。 自由に膨れさせるためには、タテにしたのでは、下のほうのビスケットは、上からの重さで膨らむ余裕がないからです。 ヨコに伸びる長さはお好きな長さにして下さい。 残りの生クリームをすべて、上からヨコから、はじから、なすりつけて、かつて、これがビスケットだったという形を隠してしまいます。 どこからもビスケットは見えなくなりました。 チョコレート入り生クリームも使い切りました。 すっかり、“ブッシュ・ド・ノエル”です。
ラップをかけて一晩冷蔵庫に入れます。
次に日に、チョコレートソースで“メリークリスマス”などのデコレーションをして下さい。 色は薄茶色です。だから濃いチョコレートソースの字が目立つのです。 切るときが重要です。少し斜めに切って下さい。そうすれば美しい筋が何本も入ります。輪切りにしたのでは、やはり、元ビスケットだったということが分かって面白くありません。
以上が、安くて簡単ですぐ出来るチョコレートケーキの作り方です。
クリスマスには、ヒイラギやサンタクロースを載せたら、大クリスマスケーキです。 人数が多くてお皿があれば、1メートルだって出来ます。横に並べるだけですから。
ご成功を祈っています。メリークリスマス!!
(注)写真は、三上まゆみさん提供。 三上さんのコメント: 今回マリービスケットが昔より小さくなっていたので ちょっと小さく出来上がってしまいました。 昔つくったときは、ちゃんとできたのに 残念です。
【ウイーンのアイスクリーム】(1999年7月末)
ウイーン、かって数年前にザルツブルグ音楽祭に行った際、ウイーンに寄って、 その時食べたアイスクリームの味が忘れられなかった。 それを食べにわざわざウイーンに行きたいくらい美味しいと思っていた。
今回、ユニセフの視察でコソボへ行くことになり、乗り換えのため、一日ウイーンに滞在する事になった。 飛行場からホテルへ行って、チェックインするなりすぐ、その懐かしい場所へ行った。
どんなアイスクリームかというと、それはパフェのようなものだけど、バニラアイスクリームとヌガーアイスクリーム、これにカラメルソースがドロドロっとかかっているもので、このヌガーのアイスクリームとキャラメルソースの混じり具合は他の何処でも味わう事が出来ないのです。 そして今回も、前と同じように、美味しかったのです。
四・五個入っているヌガーのアイスクリームは薄茶色をしていて、その下にバニラアイスクリーム、その上からキャラメル色のドロドロが万遍なくかかっていて、その上に生クリームが乗っかっているものだから、全部を混合すると、およそハプスブルグ家御用達の(?うそ?)美とはかけ離れた、もの凄いドロドロ状態。でも、スプーンで一さじすくって食べたときの美味しさといったら、茫然自失、天変地変が起こってもスプーンを離さない、そういった美味しさがあります。
そもそも、ヌガーというアイスクリームは日本では見かけないけど、やはり、カラメルのような味です。 そして、カラメルソースは、もちろん、カラメルの味がするのだけど、どうやら中にピーナッの何かが入っているらしく、ちょっとカリカリした訳の分からない小さな物が入っている。アメリカにも、たまにカラメルソースというのがあるけど、ドロドロと柔らかくなく、ネチャネチャしている。これでは美味しくない。 もし、ヌガーのアイスクリーム及びこのカラメルソースについて詳しい方がいらしたら教えて頂きたいです。
この店はウイーンの繁華街にあり、ぜひお試しいただきたいと思います。
住所は分からないけど、私の目標は『ホテル・ヨーロッパ』小さなホテルだけど、そのホテルを背にして立って斜め右の道路に大きい白いテントがある。 これがその店で、元来はお菓子も美味しいという話です。 店の名前は『WIENER OBERER』です。
そして私は、その辺を一回りして、もう一度白テントにも戻って、再び同じものを注文して、心の中で「だって、コソボに行ったら、何にも食べられないんだもの、みなさん、お許し下さいませ」そう思いながら、美味しく美味しく再びドロドロにして食べたのです。 因みに、この白いテントは特製の大きなテントですから、後に行った時は土砂降りでしたが、濡れませんでした。
上の写真と下の写真は衣装が違います。 翌日も行ったのではないかという疑いがあります。 (ページ管理者・田川注)
大場 淳さまより以下の情報をいただきました。(2011年8月29日) 私自身、今年の7月にウィーンに行ったのですが、その際に黒柳さんオススメのアイスクリームをぜひ食べてみようと思い、ホテル・ヨーロッパの周りを探したのですが、 「WIENER OBERER」は見つからず、代わりに「OBERLAA」というお店を見つけました。 メニューを見たところ、ヌガーのアイスクリームがあったので、きっとここに違いないと思い、入って食べましたが、コクのあるヌガーがアイスクリームと合い、とても美味しかったです。 黒柳さん、 美味しいアイスクリームのお店のご紹介ありがとうございました。 (写真:大場淳さん提供) 【コソボの食事】(1999年7月末)
朝なし。持参した栄養ビスケット2枚。U女史と分けあって食べた。 昼なし。小学校の63%が壊されたコソボ。その状態をあちこちで見る。 車で2時間離れたジャコバというところも視察。思ったより時間がかかった。 ユニセフも、何も食事を持参しなかったので何もなく、私は知らない人が木からもいでいたスモモを一ヶもらった。 このスモモが生まれて初めて見る形、ちょうど一粒が巨峰の一粒くらいで、紫色で大きな種が入っていてすごく甘かった。美味しかった。でも、お腹は空いていたのです。
遅い午後にユニセフに行くと、もう食べるものはなく、仕方なくテレビスタッフが持って行ったインスタントラーメンをもらって食べました。 新聞の取材などがあったので、現地の日本女性やアルバニア男性にも、インスタントラーメンをおごりました。 醤油ラーメン。お箸がないのでフォークで食べました。
その夜、首都プリシュティナの五ツ星ホテルに泊まったら、まだ混乱していて難民状態。お水が出ないので、ミネラルウオーターを手に入れて、テレビスタッフが持って行ったインスタントラーメンをもらって食べました。
翌日、朝食なし。またテレビスタッフの段ボールから盗んだインスタント焼きそばを食べた。 なにしろ、朝は6:00起きで7:00分出発という毎日なので、ホテルの朝食があるのかも知れないけど、行く時間がないので分からない。水が出ないくらいだから、ご飯もないのだろうと思ったし。 結局その夜、マケドニアへ行ったので“コソボの食べ物って、どういうのですか?”というご質問に対しては“日本のインスタントラーメンを食べただけ”でした。
そのあと、コソボでは、かけずり回って方々を視察したけど、お店は全く物もなく、壊されていて、悲惨な限りだったのです。食べ物屋さんなど、勿論、あるのかも知れないけど、見ませんでした。
夜、マケドニアに帰って、みんなで、私の部屋で、残っているインスタントラーメンを処理する意味もあり、ユニセフのお食事の招待を断って楽しく過ごしました。 私の持て行ったお水をかけると、一分間で美味しい黄粉の掛かった安倍川餅が出来る『水もどし餅』をデザートに食べました。 なんだか普段、インスタントものは食べないので、すごく豪華な食事をした気分になりました。 因みに、マケドニアの料理はいろんな国の料理が混ざっているので“これ”というのは分からないけど、美味しかったのは、四角に切ったトマトの上に雪のように羊のチーズが積もっているサラダ。 赤キャベツと白キャベツと玉ネギをマヨネーズで和えたサラダ。 鶏肉とか牛肉とか、そういう焼いたお肉に必ずピンポン玉くらいのご飯が付いているのが日本みたいで面白かったです。 マケドニアの湖で獲れた鱒は美味しかったです。
アルバニアは何とヨーロッパで最貧国といわれいるので、食事に関しては何も期待してなかったら、ユニセフの所長さんがイタリア人で、イタリア料理を私たちをご招待下さいました。ここのパスタは絶品でヨーロッパで獲れるキノコを唐辛子とニンニクで炒めただけのスパゲティなど、おいしくてビックリしました。 デザートを食べようと思っていたら、凄い雷と土砂降りの雨で気もそぞろになり、帰りの車の事など、大騒ぎしている内に食べ損なってしまいました。 今回の旅行で一番美味しかったものかも知れないのは、道端で知らない人から貰ったスモモでした。 最後のランチはマケドニアで、旧市街の中庭に傘を立てて食べるタイプの洒落たレストランにユニセフがご招待下さいました。 トルコ料理らしいので、写真のメニューを見て、用心して、赤ピーマン、黄色ピーマン、おナス、ジャガイモ、トマトなどの炒め煮がご飯の上に乗っている、なんだかドロドロのものを頼んでみました。野菜が多く、とても美味しかったです。 これが今回のコソボ視察最後のお食事だったのです。
考えてみると、食べたもので言えば、ウイーンのカラメルソースのドロドロで始まりトルコ料理のドロドロで終わったのでした。
私はメープルシロップで食べました。 上手くいった方はご連絡下さると嬉しいです。