特技チャンネル

[特技]  動物のしつけ。特に猫。
 ことわけて説教すると、かなりきかない猫でも、たいてい大人しくなる。


[特技]  人の倍食べる。しかも早い。ただ、すごいスピ−ドで喋りながら食べるので皆が気が付かない。見るとお皿はいつの間にか空で、みんな驚く。

[特技]  どんなに暑いのも平気。
 アフリカのニジェ−ルの砂漠で、日本から持っていった温度計が63度を指している時「ねえ、ちょっと、ここ暑くありません?」と言った。
 同行のテレビ朝日のカメラマンはその声を聞いて、思わずよろけた。

[特技]
 数字は全くダメで、電話番号は二つくらいしか覚えられない。
 特に算数はダメで、足算引算はヒトケタしか出来ない。
 「徹子の部屋」で算数が必要になってくると、すぐフロア−ディレクタ−が紙に書いてカメラの横で見せる。
 例えば
 「17歳から31歳まで下積み生活なさったんですか?そんな若いとき…。え…(時間が経過する。何年間下積みだったか考えている)え…」
 こういう時フロア−ディレクタ−はすぐ“14年間”と紙に書いて出す。
 ところが、ユニセフの視察の時だけはメモも取らず、誰よりも数字を覚えている。
 「あそこの難民キャンプにいたのは9千人です」
 「次に行ったのは2万3千人」
 「その次は1万1千人です」
 「内戦の最もひどい時、死んでいった子供の数は千人中、375人です」
 「今日行った小型飛行機での距離は163キロです」
 「今日ユニセフが掘った井戸で、520人の村人がきれいな水を飲めるそうです」という風にスラスラ言える。

[特技]  混んだ電車で席を取るのは誰よりもうまい。
 芝居の旅の移動の時、どんなに人がいても、いつの間にか、ちゃんと皆の分まで席を確保している。

[特技]  ハンドバックの中はグジャグジャ。
 どんなに整理しても一日でグジャグジャになる。人が見ると何が何だかわからないが、本人はきちんとわかっていて、ちゃんと取出し、ただの一度も物をなくしたことがない。



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