最近の身辺雑事(BACK_NUMBER-1)


最近の身辺雑事(2月28日更新)

  • 日本テレビ氏家(うじいえ)社長の笑えないジョーク

     黒柳徹子さんが第四回読売演劇大賞で大賞と最優秀女優賞を受賞しました。「幸せの背くらべ」と    「マスター・クラス」(ともに銀座セゾン劇場)の演技に対しての受賞でした。
     贈賞式は2月28日夜、華やかにパレスホテルで行われました。
     式は進んで乾杯の音頭を日本テレビの氏家斉一郎社長が指名されました。
     スピーチは概略次のようでした。
    「徹子の部屋は面白いからよく見る番組です。社員には内緒です。わが社の番組しか見ないことに  なっていますから。あの番組はわが社に持ってきてもいいのだが、ま、しょぼくれたテレビ朝日に  おいておいて、元気が出る素にでもなればいいかな、と思っています」
     何と傲慢な!
     天下を取った気分の、質の悪いジョークだ。会場に誰も笑う者はいなかった。
     確かに日本テレビは視聴率もよく業績もいい。
     人間、絶好調の時は図に乗りやすい。それをいかに押さえるかが教養であり品性です。しかも、芸  術の香り高い授賞式です。
     違和感のある、こころ凍る思いのスピーチでした。
     すばらしい料理も食べる気力を失い、そそくさと退場しました。

     最優秀演出家賞を受賞の蜷川幸雄さんのスピーチが印象に残りました。
     紹介します。
     「わが家にはお金がないのです。先日女房に言われました。いま、わが家にはお金が17万しかあ   りません。そこで僕はいいました。28日まで待て。賞金の100万円が入る。だから、今日は  とても嬉しいのです」
     あんなに忙しく活躍している演出家がそんな状態なのかと思い、芸術家が恵まれない日本の貧しさ  を思い知りました。
     因みに、奥さんは女優の真山知子さんです。
    (2月28日)

  • また一人
     通夜から帰って
     パソコンの住所録を削除する
     クリックの音、胸に響き
     本当にこれでいいのだな、と確認する心の空しさ
     (2月19日)

  • 「日記風気まぐれエッセイ」第十九話への反響
    インスタント食品の事を書いたら、高松の宮武さんから早速メールを頂きました。
    味の素の「冷凍餃子」もはかなかいい味だそうです。
    お試し下さい。(2月18日)

  • お知らせ!
    ボクが出演するテレビ番組を紹介します。
    「アジアの心を語る」
    チャンネル:NHK-BS1
    番組枠:BSフォーラム
    放送日:2月1日(土曜日)午後5時から6時まで。
    昨年12月5日、千代田放送会館でのシンポジウムの録画放送です。どのように編集されているかボクも知りません。時間がありましたらお付き合い下さい。(1月31日)

  • 是非見てほしい映画を紹介します。
    友人の伊勢真一監督の作品です。
    「ルーペ」
    戦前、戦中、戦後にわたってルーペを覗き続けた映画カメラマン瀬川順一さんをドキュメントした作品です。
    BOX東中野で、1月15日から2月7日まで。
    電話:5389-6780
    2月8日から28日まで、引き続き瀬川カメラマンの作品を日替わりで上映します。
    特に薦めたいのが「奈緒ちゃん」です。伊勢監督と瀬川カメラマンのコンビで出来た作品です。障害を持って生まれた少女の12年間の記録です。感動的です。(1月16日)

  • 12月半ばから寝たきりになった18歳の老犬の面倒を看るのに家族はクタクタになっています。
      一緒に暮らした18年間が楽しかったのだからと、自分に言い聞かせながら、寒い夜中に起きて糞尿の始末をしています。不満があると大きな声で泣きますから寝ていられないのです。
      寝たきりのお年寄りが、いかに大変か想像できます。(1月12日)

  • 昨年秋まで通っていた英会話教室のベルリッツは料金が高くて続かなくなり休止していたのですが、最近、立川のカルチャーセンターに講座を見つけて参加してみました。
     料金が安いだけあって15名の受講者がいました。90分の授業で自己紹介をしただけで終わってしまいました。他の人は以前からの受講者で、われ先を争って話しますから、初めてのボクは、ただ呆気にとられているだけでした。(1月12日)
最近の身辺雑事(12月29日更新)

  • 正月休みはインターネットを同期64Kで楽しもうと、年末にターミナルアダプターを買いました。(Aterm IT55)
    設定が難しく混乱しました。たくさんの人に御世話になりました。特に、ボクが加入している立川のプロバイダー(インターネット・ビークル)の本多さんには、ご迷惑をかけました。感謝します。
     パソコンは面白いが、技術的素養がない者にとっては難しすぎる、というのがボクの感想です。(12月29日)

  • 「風の博物誌」に続いて同じライアル・ワトソンの「スーパーネイチュアー」という著作をテレビ番組にすべく準備を始めました。
    人間を含めた自然界の「不思議」がテーマです。イギリスの放送局との共同制作です。完成は一年半後です。(12月15日)

  • JAMCO(Japan Media Communication Center)という組織があります。
    放送番組国際交流センターといいます。
    外務省と郵政省が財政援助をしています。
    日本のテレビ番組を海外の放送局に貸し出したり、放送人の交流を通じて、日本の「顔とこころ」を世界に伝え理解してもらうというのが設立の趣旨です。
    12月5日に5周年記念のシンポジュウムが紀尾井町の千代田放送会館で開かれ、パネラーの1人として参加しました。
    テーマは「アジアのこころ」でした。
    2月にNHKで放送されるそうです。放送日が決まったらお知らせします。

  • オウムの林泰男容疑者がVXガスを埋めた玉川上水の遊歩道は、ボクと犬の散歩道です。落ち葉が舞って素敵な道です。是非一度歩いて下さい。



最近の身辺雑事(11月13日更新)

  • ハンセン病の差別に苦しんだ元患者が、実名で人生を語った日本で始めての本。
     「証言・日本人の過ち」
      〜ハンセン病を生きてー森元美代治・美恵子は語る〜(人間と歴史社)
      ご夫婦は11月27日の「徹子の部屋」に出演されます。
      本も話も感動的です。

  • メディア評論家で、僕が色々なことを教えて貰っている正木鞆彦(まさきともひこ)さんが、定年を迎えて会社を離れ、外から見た会社組織の閉鎖性や不合理さを本にしました。
    「ニッポン国カイシャ村」(実業之日本社)¥1500
    そうだ、その通りだ、と声を上げて読みました。サラリーマンには面白い本です。

  • 友人の伊藤芳明さん(毎日新聞ワシントン特派員)が本を出版しました。
    「ボスニアで起きたこと」(岩波書店)¥2400
    誠意と真情あふれるとても良いルポです。

  • 親友の井ノ部康之(いのべやすゆき)君が同時に二冊の書き下ろしを出版しました。

    「雪炎」(山と渓谷社)

    「千家分流」(読売新聞社)

  • 親友のばばこういちさんの出版案内です。
    「視聴率競争」(岩波ブックレットNO407)400円
    なぜ視聴率至上主義に陥るのか見事に解説しています。
    現状に異義をとなえ続ける気骨あるジャ−ナリストの労作をぜひお読みください。


最近の身辺雑事(6月10日更新)

  1. 拙書「愛しきテレビマンたち」は、もう書店にはありません。お読み頂ければお送りします。
    E-mailで住所を知らせてください。

  2. ドキュメンタリ−作品「風の博物誌」の放送日が決まりました。
    8月19日(月曜日)〜22日(木曜日)4夜連続
    23:35分より24:30まで。
    内容についてはバックナンバ−をご覧ください。  

  3. ボスニア出張中に外電で「スパイ容疑で逮捕」「撮影機材を没収」の記事が流れて、ご心配をかけました。
    ドルバルと云う所のクロアチア人警察に足止めされましたが、原因は取材班が乗っていたバスの運転手がムスリム人だったという民族同士の争いの余波が主な原因と思われます。
    バスが欲しかったのだろうという人もいます。
    国連がボスニア政府に抗議し、記者発表しました。AFPというフランスの通信社がフランス語で配信し、英語に翻訳された段階で「スパイ」という言葉が出てきます。「スパイ容疑」に関しては翻訳の間違いではないかと思います。
    「機材の没収」というのも共同通信の誤報です。ボクはフィルム2本とビデオテ−プ2本を取られましたが、それは何も写っていないものでした。
    3時間半どどめられ、その先の目的地まで、まだ4時間のドライブが残っていました。開放されたのが夜の8時半。夜道がすごく怖かったです。銃弾でも浴びて車が故障でもすれば全てが終わりだなという恐怖感でした。


最近の身辺雑事(5月7日更新)

本はなかなか売れません。自分の本が書店に積んであって、何日経っても減らないのを見るのは辛いものです。
書評を紹介します。(報知新聞4月22日)
新聞の書評
ミツマタの花 自宅の庭に咲いた”ミツマタの花”です。
本の小見出しにも使いました。

 今年の黒柳徹子さん(ユニセフ親善大使)のミッションは5月22日に出発します。
行き先は旧ユーゴです。
放送予定は次の通りです。
「ニュースステーション」6月7日(金曜日)午後10時より
「本編・タイトル未定、90分」6月23日午後2時より
「徹子の部屋」未定


最近の身辺雑事
 風を見たことがありますか?風を意識したことがありますか?風はどんなメカニズムで発生するのでしょうか?風は人間に植物に動物に、どんな影響を与えているのでしょうか?
「風の博物誌」ライアル・ワトソン著(河出書房新社)を下敷きにしてドキュメンタリ−を作っています。一時間ものをテ−マごとに四本作ります。オ−ストラリアのプロダクションとの共同制作です。世界の国のテレビ局にセ−ルスしますから、国際版をまず英語で作ります。その国際版がごく最近出来上がりました。 日本では九月上旬の放送を予定しています。(テレビ朝日系列)それまでに日本版を作ります。また、時々経過をお知らせしますから読んでください。
 編集はシドニ−でやりました。“ノンリニア”という編集方式でデジタルに変換してやりました。
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